放送禁止用語って無いんです

~テレビから差別表現を考える〜

差別用語を知る2【身体障害】

【だるま】

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放送で禁止される用語は無い、その前提でいろんな差別用語の意味をまとめます。

マスコミ関係者だけでなく、企業広報などで誤って使用しないように、その背景も語っていきますね。

このまとめは「○○するな!」というものではありません。自分の頭でどうしたらいいのか、考えてもらうためのイチ材料だと思ってください。

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(先週、人権なども含んだ放送倫理の講演会に言っていて更新怠ってました、、、。)

 

ダルマさんが転んだ、、、そのだるまです。

その何がってお思いの方がおられるかもですが、これに関しても放送では留意しています。

 

注意すべきシチュエーション、それは選挙や合格などの際に「片目のダルマに目を入れる」いわゆる目入れ行為を避けるようにしています。

その意図としては「両目になって完全とする」、逆に言えば片方しか見えないと不完全としてとらえられるということです。

いやいやそんなの気にしすぎというのもあるかもですが、実際には視覚障害者の方からすれば嫌な気持になるとのことで、20年前の選挙の際、自民党民主党(当時)に対して当事者団体が申し入れをしました。

それまでは選挙の本部中継ではダルマが出てきていましたが、それから今よく見るバラを付けるスタイル(バラの数で勝負?)になったということです。

でも地方の選挙事務所ではまだまだダルマもあり、その際には映り込まないよう涙ぐましい(笑)努力を。。。

なお、土産物などのダルマは何の問題もないです。目入れをもって完全、その発想だけでダルマには何の罪もありません。

 

放送はオールターゲットでもあるので、そこまで留意していますが、みなさまで随時判断ください。

 

あ、おまけですが、ダルマのあの丸いのは達磨大師が長らく座禅を組んで手足が落ちた(溶けた?)から身体障害者を指すので放送に適しない・・・のような書き込みあったりしますが、、、、俗説というかガセネタです。

丸まって座禅する姿をモチーフにしただけです(笑)