放送禁止用語って無いんです

~テレビから差別表現を考える〜

差別用語を知る1【身体障害】

【めくら】【つんぼ】【ちんば】

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放送で禁止される用語は無い、その前提でいろんな差別用語の意味をまとめます。

マスコミ関係者だけでなく、企業広報などで誤って使用しないように、その背景も語っていきますね。

このまとめは「○○するな!」というものではありません。自分の頭でどうしたらいいのか、考えてもらうためのイチ材料だと思ってください。

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身体障害に関する差別用語として「めくら」「つんぼ」「ちんば」は典型的です。

一般的に言われる言い換えは、めくら➡視覚障害、つんぼ➡聴覚障害、ちんば➡身体障害、こう言われています。

つんぼ・ちんばは今でもおじいちゃんおばあちゃん世代は使用するかもですが、あまり若い子たちは使用しないのかもしれません。

ただ使用しないからって、誰かが使用していたのをスルーしちゃうと、それこそ差別だと受け止められる危険があるのでご注意を。

 

さてこれらの三語は、差別的に使用されてきた歴史が長い言葉です。めくらは元々「目が暗い」、つまり「事情に暗い」と同じ意味となる、視界が「不確か」であったり、能力が無いことを指していたようです。

ただずっと差別的に使用されたことから差別を受けた人にとって見れば侮蔑されたと思われても仕方ない言葉です。

 

差別用語にはいろいろあって、元から差別的に使用された言葉と元は違うのだが後天的に差別の意味が加わった言葉、とが存在します。

今回の三語は少なくとも後者の色が強いです。

 

公共の電波で不特定多数に発信する放送局と、人権に対しての姿勢が問われる企業は、より留意が必要でしょう。

差別的に使用された障害者当事者の立場で語る場合には「あえて」使用すべきときもあると思います。

ただし最近、意味を知らない人が軽い感じ、例えば人の話をきちんと聞いてなかったことに対し「おまえつんぼか?」この言葉は当然ダメですし、仮に聴覚障害者と言い換えても何の解決にもなりませんよね。

言葉では無く、表現そのものが問題ということです。。。